「起業」という言葉が当たり前の世の中になりました。
「副業」を認める会社が多くなり、大学卒業後の進路に「起業」を選択する学生も出てくるようになり、30代40代で脱サラして起業する友人が周りにもちらほら・・・。
大学を卒業した時には、自分が会社を起こすなんて選択肢に1ミリもなかったはずなのに、最近では「起業家」としての道も頭を過るようになったのではないでしょうか?
ところで、「起業」「起業」とは言いながらも、「起業したい」を「企業したい」と書いている人をよく見かけます。
漢字の書き間違えはよくあることですが、では、「起業家」と「企業家」の違いは分かっていますか??
「起業家」と「企業家」の違いについてみていきましょう。
「起業家」と「企業家」の違いは何?「経営者」という視点で考える
「起業家」と「企業家」の違いについて考える前に、「経営者(けいえいしゃ)」について考えます。
「経営者(けいえいしゃ)」は、組織の経営について責任を持つ者のことを指します。
そして、「経営者」の種類が、「起業家」「企業家」「事業家」「実業家」などに分かれています。
「起業家」と「企業家」の意味の違いは何?
「経営者」の種類を分類した時に「起業家」と「起業家」に分かれることが分かりました。
では、両者には、どのような違いがあるのでしょうか?
起業家・・・自ら事業を起こす人
企業家・・・企業を起こす人、企業の経営に取り組む人
「起業家」はこういう人
「起業家」は、自ら事業を起こす=事業を立ち上げる人です。
いわゆる、0から1をつくります。
例)Aさんがインターネット上で、育休中の女性と会社をマッチングするサービスを提供する事業を起業した。
「企業家」はこういう人
企業家は、企業(会社)を起こし、発展させていくために新しいアイディアを考え、企業(会社)を発展させていく人です。
新製品を考えたり、経営の組織改革を行なったり、市場を拡大したり・・・常に革新を起こし、企業の発展に尽力していきます。
「社長=企業家」だけを指すのではなく、雇われている社員も企業家と呼ばれる場合もあります。
例)Bさんは、新しい会社に来てたった半年で企業家としての手腕を発揮し、技術革新による前年比150%の利益率を達成した。
「起業」は事業を起こすことであって会社を作ることではない
「起業」とは、事業を起こす人を指します。
つまり起業家は、「事業を立ち上げている」という状態の実現を目指せば良いのです。
会社の有無に関係なく、事業を立ち上げていれば「起業」と言えるのです。
一方、企業家は企業(会社)を起こす人を指しますので、その点が「起業」と「企業」で大きく違います。
起業して成功すると、「企業家」に転じて経営者としての手腕を発揮する人もいますし、起業をしただけで、その後の展開については別の「企業家」任せる人もいます。